毎日、映画がみたい

毎日、映画が見たい!見た映画の感想を書いています。

『バーニング 劇場版』

バーニング 劇場版
公式サイトより

村上春樹の短編小説「納屋を焼く」が原作の
イ・チャンドン監督の新作です。

村上春樹の小説を原作とした映画は
外国人監督の作品が多いせいか、
なんだかよくわからなかったと、
わりといつも感じて、
映像化との相性がよくない気がしているので、
期待せずに見たのですが、
かなりよかったです!面白かったです!

前半は、村上春樹の世界に忠実でありながら、
韓国映画でもあり、そのバランスがすごいなと。

お店の前で、キャンペーンガール
韓流アイドル風に踊っていたり、
整形が話題になったり、
おばちゃん大家さんがいたり、
カフェが頻繁に出てきたりと、
韓国映画なんです。

でも、チョン・ジョンソ演じるシン・ヘミが
まぁまぁ美人で、奔放で、影のある
村上春樹作品系女子で、
それが村上ワールドを作っているのかなと
思いながら見てました。

後半は、韓国ノワールといっても過言ではない
サスペンスです!緊張感です。

原作を読んでいないので
どのくらいアレンジされているのかは不明ですが、
普通に事件事件した感じになっていて、
犯人をどうにかして!急いで!気をつけて!と
ユ・アイン演じる主人公イ・ジョンスがんばれ!
と思いながら見てました。

今回のユ・アインはすごかった。
荒川良々にしか見えないぐらいのとぼけ顔。
一球入魂の演技です。
相当な役作りです。
今後もイケメン枠にいられるのか
心配になるぐらいです。

主要キャスト3人のうちのもう1人、
ベン役のスティーブン・ユァンは
個人的にはもう少し毒があったほうが、
好みだったかなと思います。
ミステリアスな男性と感じなかったので。

映画の中で、食べ物とか、
お給料やモノの値段とか、
家の中とか、
生活を感じられるものを見るのが
大好きなのですが、この映画の
シン・ヘミやイ・ジョンスの家は
かなり好きです。

都会のマンションは狭く、
田舎の家は広く、
そしてどちらもモノが多く、
相当なごちゃごちゃ。

あとは、韓国映画
コンビニでカップラーメンを
食べるところも好きです。

なんででしょうか。親近感?
散らかった家をみたり、
自炊してるところを見たりすると、
これだこれだ、と思うのです。

ストーリーも面白く、映像も俳優もすき、
すきなシーンもあり、大満足です。

映画が面白かったので、
原作の結末はどうだったのか、
どうアレンジされてたのかの確認がてら、
近いうちに読んでみます。

https://youtu.be/PMSXMCJAVtM

バーニング 劇場版

【2019.03.03 追記】
原作『納屋を焼く』読みました。
登場人物の設定はかなり違うし、
後半もぜんぜん、違う!
違うというか、
書かれていないことも映像になっている!
原作を読んで、映画を見た直後より、
この映画はよくできている、
という思いが強くなりました。

螢・納屋を焼く・その他の短編 (新潮文庫)

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